さぼり

今日、仕事を適当にしながら、webでニュースを見ると、こんな記事が。

・来春の大卒採用 求人数バブル期並み(日本経済新聞 9/24朝刊*1

らしいですが、良いことだと思います。

長い文章なので、ウザいと思う人はここまでで。


バブル期に採用した人材と来春採用する人材の年齢差は15歳+α。

現在バブル期に採用された人たちは、会社の中堅社員として活躍されている方もいれば、大人数が採用されたことによる人余り現象の渦に巻き込まれて壁にぶち当たっている人も多く見受けられます。

企業は、バブル期以降、求人数を極端に絞り、正社員ではなく、契約社員やアルバイト、パートを手軽に採用することで人件費削減に躍起になった結果、皆さんもご存じの通り、フリーターやニートといった「もったいない」*2人たちがあふれかえる結果の一つとなったと思います。

現在、バブル期以降の若い人材が企業に不足しています。人材の空洞化ですね。
本来ならば、極端に新規採用を絞ることなく、毎年適切な人数の新卒者を採用することで人材の空洞化は防げたのかもしれません。
企業は、現在の日本政府のやり方とあまり変わらない方法、つまりは、「手を付けやすいところから手を付ける方法」で経費削減を行いました。
高給料化する団塊の世代については手を付けることなく、新卒者を採用することによる経費増を押さえたこと。結局のところ、団塊の世代が企業を牛耳っていたので、自分の首を自分で絞めることが出来ない気持ちもよく分かるのですが。

もちろん、大規模なリストラを行った企業もあったことも事実ですし、リストラしすぎて有望な人材を失った企業もあることも事実です。

また、その一方で、この10年間はコンピューターやインターネットといった技術革新がめざましく発達しました。
その分野で従事する若い世代も増え、旧態依然の企業に見向きもせず、起業し活躍している人も数多くいます。


わたくしが今の旧態依然の企業に採用された時期は、ちょうど狭間、1998年のこと。

ちょうど就職協定が廃止になり、学生も企業も混乱の中、学生は右往左往しながら就職活動を行っていた覚えがあります。企業も試行錯誤で就職説明会を乱立させていました。

理系だったわたくしも学校推薦に頼ることが出来ないのではないか、という危機感にあおられて、色々な企業の見学や面接を受けて落ちたりしてバタバタしていました。

しかしながら、結局のところ運良く学校推薦という旧態依然の方法の恩恵に預かることが出来、就職をして、今に至るわけですが、本当にこんな人材採用していいんかいなと思いつつもお言葉に甘えちゃえ〜!という勢いでした。
経済的な問題で、早くお金を稼ぎたかったという何とも軽率な理由もありました。

そういう意味では、バブル期の恩恵にあずかった最後の時期だったのかもしれませんし、気持ちもバブル期の人たちと変わりませんね。
もちろん、はっきりと当時の教授に言われましたから。
「おまえが就職できたのはおまえの力ではない」って。

ただ、そんなこと分かり切ってますよ、と思いつつ、このチャンスを生かしてやろうという野望に燃えていました。会社のリソースを最大限に活用して自分の能力を上げ、極端にいうと起業するくらいの勢いがありました。

*1:タイトルだけで記事の中身は読んでいませんので、悪しからず

*2:才能や能力が埋もれているという意味で