後悔
朝、目が覚める。
時計を見ると、7時。
体が動かない。というか、動きたくない信号が体全体に行き渡っている。
動きたくない信号を無視する。
起きあがる。
テレビをつける。
薬を飲む。エチセダン、トレドミン。
食欲は無いけど、コンビニで買ったパンとおにぎりを食べる。
食べてココロの信号が変わるのを待つ作戦。
信号は、ずっと赤。
ソファーに寝転がる。
信号が変わることを願って眠りに入ってしまう。
気が付く。
時計を見ると、9時。
信号は赤。
無視して起きあがる。
足がふらついている。気をつけないと怪我をする。
お風呂に入る。
時計を見ると、会社にギリギリ。
信号は赤。
進みたくない。
進みたくない。
でも、仕事をしないと生きていけない。
生きるための仕事。
出発。
こんな状態では事故に遭いそう。
でも、いっそのこと事故にあってもいい。
その方が休めるかも。
でも、怖くて一般道の信号は無視できない。変な感じだ。
到着。
ギリギリ。
まわりの視線は気になるけど無視する。
全然ダメ。
こんなことなら、休めば良かった。
信号を守っておくんだった。まだ、赤。
周りの声がうるさい。笑い声がうるさい。
帰りたい。
なぜ、みんなはそんなに元気なんでしょうか。